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北朝鮮ミサイルで安保理が非公開会合 韓国は北の脅威全般への対応求める
【ニューヨーク聯合ニュース】国連安全保障理事会は18日、今年に入り初めて北朝鮮問題を協議する緊急の非公開会合を開催した。北朝鮮による14日(日本時間)の弾道ミサイル発射を受け、韓米日などの要請で開かれた。今年から安保理の非常任理事国として活動する韓国は、北朝鮮の核政策に変化の兆しがあるとの認識を共有し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射だけでなく国際平和と安全を害する北朝鮮のあらゆる安保脅威に関心をもって対応する必要があると強調したもようだ。
北朝鮮は今月14日に極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと主張している。この日の会合ではこうしたミサイル発射のほか、韓国を威嚇する発言を含め国際平和と安保に対する北朝鮮の脅威全般について議論したとされる。
会合終了後、韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は記者団に「踏み込んだ議論が行われた」と語った。北朝鮮の言動をみると状況は深刻さを増しており、全理事国が強く憂慮しているとした上で「どう(対応)するか、安保理の沈黙を破る必要があると考える」と強調した。
非公開会合には安保理理事国だけが参加できる。踏み込んだ議論を通じ駆け引きが行われたり妥結案が導かれたりすることもあるが、現在は常任理事国間の対立が鮮明で、北朝鮮問題について安保理として一致した対応を取ることは現実的に難しいとみられている。