▲李在明・共に民主党代表が17日午前、ソウル市汝矣島の韓国国会で開かれた最高委員会議で冒頭発言をしているところ。/ニュース1

 韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が、襲撃事件を経て党務に復帰し「刃物で殺そうとしたが、私は決して死なない」と発言した。この発言について、保守系与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長は「それほどだと妄想ではないのか」とコメントした。

 李在明代表は17日、韓国国会で党最高委員会議を主宰した際、「法でも殺し、ペンでも殺し、それでも駄目だから刃物で殺そうとしたが、決して死なない」と発言した。

 この発言についてのコメントを、取材陣が韓東勲委員長に尋ねてみた。同日、ソウル市汝矣島のある日本料理店で、韓委員長と当選4回・5回の議員らによる昼食会が行われた直後だった。

 質問を受けた韓委員長は「私はおかしなことを言わないようにしているが、『刃物で殺そうとした』? 誰が殺そうとしたのか。私が? 国民の力が? そうでないなら韓国国民が?」と問い返した。

 次いで「あれは単に、極めて異常な人物が極めて悪質な犯罪に及んだだけのこと」とし「極めて残念な事件だが、それを政治的に無理に解釈するのは、いつもの李在明代表らしいお言葉ではないかと思う」と語った。

 また韓東勲委員長は、自らが政治改革案として提示した「議員定数50人削減」に対し、野党側が「ポピュリズム公約」と批判していることについて「なぜ国会議員は、他人の職域の構造調整をするときは果敢なのに、自分たちの定数を減らすという話が出さえすると、こうも敏感に反応するのか」と述べた。

 さらに「李在明代表がいつも助言を聞いておられる鄭成湖(チョン・ソンホ)民主党議員も、250人いれば十分だと言ったではないか。政治改革は、政治家が政治家の利益を考慮してやるものではない」と語った。親李在明系の座長と呼ばれる鄭成湖議員は5年前、フェイスブックに「国会議員の数は250人いれば十分だ」という趣旨の書き込みをしたことがある。

キム・ミョンイル記者

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