IT産業
サムスンが世界初AI搭載スマホ発表…「2007年iPhone発表以降で最大の進化」と評する声も
外国人との会話をリアルタイムで通訳してくれるスマートフォンが登場した。文章を読んだり、動画を見たりしていて気になる部分について指で円を描くだけでてきぱきと説明してくれる。写真を撮れば、構図を台無しにする邪魔な物を一気に消すこともできる。SF映画でしか見られなかった想像の世界を実現できた秘訣(ひけつ)は人工知能(AI)半導体にある。
サムスン電子は17日(現地時間)、米カリフォルニア州サンノゼSAPセンターでアンパック(公開)イベントを行い、プレミアムスマートフォン「Galaxy(ギャラクシー)S24シリーズ」を披露した。クアルコムとサムスン電子のAI半導体を搭載したGalaxy S24シリーズは通訳・翻訳、イメージ修正、音声録音要約および文書作成など、これまでのスマートフォンには見られなかったAI機能が可能だ。インターネットにアクセスすることなしにさまざまなAI機能を具現できる世界初の内蔵型(オンデバイス)AIスマートフォンでもある。 オープンAIのチャットGPTやグーグルのBard(バード)のようなサービスを利用しなくても、誰もが自分だけのAI機器を持ち、自分だけの方法で活用する時代が開かれたのだ。この日のイベント会場出席者の間からは「2007年にアップル創業者スティーブ・ジョブズ氏が初めてiPhoneを発表して以降で最も大きなスマートフォンの進化」という評価もあった。
サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)スマートフォン部門社長は「Galaxy S24はスマートフォン時代を越えて新たなモバイルAIフォンの時代を開くだろう。ユーザーが世の中を経験する方式を変え、無限の潜在力を発揮できるよう後押ししたい」と語った。
シリコンバレー=オ・ロラ特派員