▲10日午前、ソウル市内の大手スーパーの精肉コーナーで従業員が確認している豚バラ肉の品質管理マニュアル。/NEWSIS

 故郷愛寄付制(韓国版ふるさと納税)の返礼品で届いた豚バラ肉が「脂身の塊だった」として先ごろ問題になり、韓国政府がそのような肉の流通遮断に向けてガイドラインを制定したが、依然として市中では脂身だらけの豚バラ肉が販売されているようだ。

 インターネットのあるコミュニティーサイトには13日、「(通販サイトの)HOT DEALで豚バラ肉を1キロ購入したが、脂身の塊が届いた」と題する投稿があった。

 投稿者は先ごろ、あるネット通販サイトで農協のブランド「韓豚(ハントン)」の豚バラ肉を購入したという。投稿者は購入明細の写真と共に、届いた豚バラ肉の写真を投稿した。写真を見ると、赤身部分より脂身の方がはるかに多いことが一目で分かる。

 投稿者は「中の方に脂身の塊を敷き詰め、その上に正常な状態の肉を並べて欺いている」「とんでもないことだ」とつづった。

 投稿を読んだネットユーザーらは「カネを出して油を買った」「農協の韓豚の豚バラ肉ですらこのレベルなのか」「グリルを磨くときにでも使うしかないな」「豚バラ肉じゃなくて、ただの脂肪」などの反応を見せた。

 脂身があまりにも多い豚バラ肉を販売して物議を醸したのは今回が初めてではない。

 2022年3月3日の「サムギョプサル(豚バラ肉)デー」には、一部の流通業者が「豚バラ肉半額」と宣伝しておきながら、ほぼ脂身ばかりの豚バラ肉を販売していたことが分かった。また昨年12月には、仁川市弥鄒忽区の故郷愛寄付制の返礼品として受け取った豚バラ肉が脂身だらけだったことが、市民のネット投稿で明らかになった。

 こうした事態を受け、韓国政府は22年に続き昨年にも「豚バラ肉の品質管理マニュアル」を配布した。

 農林畜産食品部(省に相当)が肉加工協会や大手スーパーなど畜産業関係者に配布したこのマニュアルは、大手スーパーなどで販売される小型パック入りの豚バラ肉のうち三枚肉は脂身1センチ以下、五枚肉は脂身1.5センチ以下になるよう脂身部分を除去することを勧告している。特に脂身の多すぎる部分は廃棄を検討するよう勧めている。

 農林畜産食品部の関係者は「昨年のサムギョプサルデーに続き、最近も脂身だらけの豚バラ肉が確認されたため、再度マニュアルを配布した」として「(豚バラ肉の品質管理)ガイドラインに見合った商品を販売する業者には認証を付与する制度を準備している」と明らかにした。

キム・ジャア記者

ホーム TOP