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米国務省 韓国への敵対的発言強める北朝鮮に「失望」
【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が韓国との関係を「敵対的な二つの国家」と規定したことについて、米国務省の報道官は16日(日本時間)、「北朝鮮が対話を拒否し続け、韓国に対する敵対的な発言を強めていることに失望している」として、「南北協力が恒久的な朝鮮半島の平和を達成するために不可欠だと信じている」と述べた。聯合ニュースに質疑に答えた。
同報道官は「私たちが繰り返し確認したように、米国は北朝鮮に対していかなる敵対的な意図も持っていない」と表明。「北朝鮮に対する抑制策や度重なる北朝鮮の国連安全保障理事会決議違反への対応と関連し、韓国や日本などの同盟と緊密に協議する」と強調した。
金正恩氏は15日の最高人民会議(国会に相当)で演説し、憲法から「自主、平和統一、民族大団結」といった表現を削除するとともに、韓国を「第1の敵国、不変の主敵」と見なす教育事業の強化を明記すべきだと指示した。韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「北の政権自らが反民族的で反歴史的な集団であるという事実を自認した」と批判し、「北が挑発してくるなら何倍にも報復する。『戦争か平和か』との脅迫はこれ以上通じない」と強調した。