▲共に民主・李在明(イ・ジェミョン)代表襲撃事件当時の状況について説明する同党の鄭清来(チョン・チョンレ)議員。12日撮影。/聯合ニュース

 韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が襲われた際に着用していた血だらけのワイシャツが医療廃棄物用のゴミ袋から発見された。シャツは李代表にとって致命傷になりかねない当時の危険な状況を示していた。釜山警察庁が12日に明らかにした。

 釜山警察庁の説明によると、容疑者の男(67)が凶器を使って李代表を襲った当時の検証は事件直後の時点では非常に難しかったという。

 李代表が着用していたワイシャツなどが事件直後に確保できなかったのがその理由だった。

 警察は現場検証で李代表のワイシャツが病院で捨てられた事実を確認し、数日後に廃棄直前の山積みされた医療用ゴミ袋からシャツを発見した。

 医療用廃棄物は感染症などの危険性から外部に持ち出すことはできず、病院側は提供に難色を示したという。

 警察は病院に対する家宅捜索令状を確保し、捜査員が頭からつま先まで感染対策用の防護服を着用してワイシャツを回収した。

 血だらけのワイシャツには事件当時の間一髪の状況が余すところなく示されていた。

 犯人の男が使った凶器はワイシャツの襟を全長1.5センチ、内部の生地を全長1.2センチ破って貫通し、李代表の首に全長1.4センチ、深さ2センチの刺し傷を残した。さらに9ミリにわたり内頸静脈を傷つけていたという。

チ・ジョンヨン記者

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