▲11日、国会疎通館で離党記者会見を行い、頭を下げた李洛淵(イ・ナギョン)元・共に民主党代表。写真=李徳熏(イ・ドクフン)記者

 韓国最大野党・共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)元代表が11日、「共に民主党は金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)精神がなくなり、1人防弾政党に変質した」として離党を宣言するや、共に民主党の議員たちは一斉に交流サイト(SNS)などで攻撃を開始した。

 共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)最高委員は「李洛淵氏は2021年1月の朴槿恵(パク・クンヘ)赦免論で政治的大失敗の道に、2024年1月の離党で政治的な死の道に入った。最終目標はナクソク連帯を経由し、(与党)国民の力側の大統領選候補者になることだろうか? 極端な選択は理解できない」と言った。「ナクソク連帯」とは李洛淵氏と前国民の力代表で仮称「改革新党」政綱・政策委員長の李俊錫(イ・ジュンソク)氏の連帯を指す言葉で、「ナクソク」は韓国語で「落石」と同じ発音になる。

 李洛淵氏から地方区(全羅南道潭陽郡・咸平郡・霊光郡・長城郡)を譲り受け、李洛淵派とされていた李介昊(イ・ゲホ)政策委員会議長も「共に民主党の精神と価値を守るために離党するというのは実に納得し難いことだ。李洛淵氏の離党と分裂に反対する」と言った。

 金大中元大統領の三男・金弘傑(キム・ホンゴル)議員は「父は長年政治に携わる中で常に新しい人物を迎え入れ、時代に合った新しい試みをした。父がいない今、役割を果たした古い水が流れていったなら、新しい水がそこに入るのも、父の精神を守っていく方法だ。時代がどれほど変わり、自分の利益のために金大中精神を騙(かた)る人々が出てきても、金大中精神は共に民主党を離れないだろう」と述べた。つまり、李洛淵氏に向かって「役割を果たした古い水」「金大中精神を騙っている」と言ったものだ。

 「盧武鉉元大統領の右腕」と呼ばれた李光宰(イ・グァンジェ)元国会事務総長は「金大中元大統領や盧武鉉元大統領は分裂ではなく統合のために献身した。お二人の精神と共に民主党の歴史を悪く言うな。別れにも礼儀が必要だ。カネ・権力・名誉の前に立った時、一人の人間の真価があらわになるものだ。利益よりも守らなければならない人間的な道理と信義がある」と言った。当選4回の禹元植(ウ・ウォンシク)議員は「李洛淵氏は結局、李在明(イ・ジェミョン)代表という党内のライバルに勝てなかった自分の至らなさを同志のせいにしている。選ばれなかった時、政治家の奥底が見えるという話がある」と述べた。

 尹準炳(ユン・ジュンビョン)議員は「李洛淵氏の『第2の安哲秀(アン・チョルス)』の道をお祝いする。共に民主党代表として在任していた2021年、ソウル市長と釜山市長の補欠選挙で、従来の党憲を変えて候補者を出して選挙に敗れたのにもかかわらず、何の責任も取らなかった人」と言った。崔鍾允(チェ・ジョンユン)議員は「李洛淵氏は党の大物であり、共に民主党の財産だ。党代表や文在寅(ムン・ジェイン)政権で首相まで務めた方が、どうしてあのような選択をするのか。分裂の道をやめ、離党を再考するよう切に要請する」と述べた。宋在ホ(ソン・ジェホ)議員は「李洛淵氏は自分のことを生涯愛してくれていた共に民主党と共に民主党員を捨てた。名分のない離党は共に民主党の歴史を否定し、党員を裏切ることであり、野党分裂を助長する低劣な政治行為だ」と批判した。

キム・サンユン記者

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