【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は11日、イスラム組織ハマスと北朝鮮の軍事協力の可能性について米国が「認知していない」との立場を示したことについて、韓米は情報共有を含め非常に緊密に協力してきたとし、認識にすれ違いがあるとの指摘を否定した。

 また「北が以前からさまざまなルートを使って中東など海外に兵器を移転してきたという点は、国連安全保障理事会の専門家パネルの報告書などでも確認できる」と強調した。

 韓国情報機関の国家情報院(国情院)は8日、ハマスが北朝鮮製の武器を使用しているとする米政府系メディアの報道に関連し、「同じように判断している」との見解を示し、これを裏付ける資料写真を公開した。

 一方、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は10日の記者会見で「ハマスと北朝鮮の間に何らかの軍事的協力があるという兆しについて認知していない」と発言。韓米間の認識にすれ違いがあるとの指摘が出ていた。

 ただ、カービー氏が「認知していない」としたのは北朝鮮とハマスの「軍事協力」であり、「ハマスの北朝鮮製兵器の使用」を否定したわけではなく、第三国を通じて北朝鮮製の兵器がハマスに流れた可能性も残っている。

 外交部当局者も記者団に対し、カービー氏の発言の「軍事的協力」という部分に注目するべきなどと指摘した。

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