【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は９日、韓国版ＮＡＳＡ（米航空宇宙局）となる「宇宙航空庁」を新設する法案が国会本会議で可決されたことを受け、「韓国が宇宙強国として飛躍するための偉大な一歩を踏み出すことになった」と述べた。大統領室の金秀卿（キム・スギョン）報道官が伝えた。

　国会はこの日の本会議で「宇宙航空庁の設立および運営に関する特別法（宇宙航空庁法）」制定案と「宇宙開発振興法」改正案を可決した。宇宙航空庁は早ければ５～６月ごろ発足する見通しだ。

　尹大統領は韓国の宇宙開発を主導する司令塔となる宇宙航空庁の新設を大統領選の公約に掲げており、昨年の国会での施政方針演説など、折に触れて宇宙航空庁法の早期の国会可決を促してきた。

　昨年４月に米国を国賓訪問した尹大統領は、ＮＡＳＡのゴダード宇宙飛行センターを訪れた際に宇宙航空庁（ＫＡＳＡ）の設立推進も紹介し、「韓米の宇宙協力を、ＫＡＳＡとＮＡＳＡを通じ宇宙同盟へと一層堅固にしていく」と強調した。