▲6日、あいさつをする文在寅(ムン・ジェイン)前大統領と韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力非常対策委員長。写真=news 1

 6日、金大中(キム・デジュン)元大統領生誕100周年記念式で、韓国与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長と文在寅前大統領の配偶者・金正淑(キム・ジョンスク)夫人が顔を合わせた。韓委員長は頭を深く下げてお辞儀をしたが、金正淑夫人は韓委員長の目の前をそのまま通り過ぎた。

 同日、京畿道高陽市のコンベンション・センター「KINTEX(キンテックス)」で行われた記念式には、韓委員長をはじめ、最大野党・共に民主党の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表ら与野党の指導部、文前大統領夫妻、潘基文(パン・ギムン)元国連事務総長など韓国の主要人物が一堂に会した。

 主な出席者たちは式が始まる前に記念写真を撮影した。文前大統領は、写真撮影のために並んで立っている出席者たちに一人一人あいさつをしながら自分の位置に向かい、金正淑夫人はその後を追った。

 記念式の中継画面を見ると、金正淑夫人が前を通る時、韓委員長は頭を深く下げてお辞儀をしている。金正淑夫人は李鍾賛(イ・ジョンチャン)光復会会長のあいさつには目礼で答えたが、すぐ隣に立っていた韓委員長のあいさつには頭を下げなかった。その直後、韓委員長は金正淑夫人を見ながら再び軽く頭を下げた。しかし、金正淑夫人はそのまま韓委員長の前を通り過ぎた。

 この映像を見たネットユーザーたちは「他の人のあいさつには応じているのに、特定の一人だけを無視したのか」「公の場であのような行動をすることが人々の目にどのように映るのか考えないのか」「これはちょっとひどすぎる」などと反応した。

 金正淑夫人は2019年の光州民主化運動(光州事件)記念式でも、自由韓国党(後の国民の力)の黄教安(ファン・ギョアン)代表=当時=とだけ握手しなかった。

 金正淑夫人はこの時、共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表と握手した後、黄代表の目の前を通り過ぎてすぐに正しい未来党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表と握手した。 黄代表は手を動かそうとして止まり、指でほおをかいた。

 これが物議を醸すや、青瓦台(当時の大統領府)は「時間がなかっただけで、故意ではなかった」とコメントした。だが、自由韓国党は「青瓦台が野党第1党(自由韓国党)の代表のことを無視したものだ」と言った。

 金正淑夫人はその1カ月後の同年6月6日に行われた顕忠日(殉国者・戦没兵士追悼記念日)の式典では黄代表と握手し、あいさつした。

イ・ガヨン記者

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