▲李在明・共に民主党代表を凶器で襲撃した容疑者が、釜山市蓮堤区の蓮堤警察署から、拘束前被疑者尋問(令状実質審査)に出席するため釜山地裁に移送されるところ。/ニュース1

 釜山警察庁の発表によると、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表を襲撃した67歳の容疑者の犯行を手助け(殺人未遂ほう助)した疑いで7日、忠清南道でA容疑者(70代男性)を緊急逮捕し、取り調べているという。警察側は8日、「A容疑者は襲撃犯に対し、『残す言葉』(弁明書)を郵便で発送してやると約束した疑いが持たれている」と伝えた。

 A4用紙8枚分の「残す言葉」は、襲撃犯が逮捕時に所持していた文書で、犯行動機などが記されている。警察は、既に確保した「残す言葉」とA容疑者が発送すると約束していた内容が一致することを確認したと伝えられている。

 これにより警察は、A容疑者に殺人未遂ほう助の容疑を適用して、同容疑者が実際に「残す言葉」を誰かに送ったのかのどうかなどを調べている。「ほう助」の範囲には、犯行を助けたり容易にしてやったりする行為が含まれる。なおA容疑者は、自らの容疑を否認しているという。

 また警察は、襲撃犯が凶器を隠し持ったまま李代表のスケジュールを追っていた事実も確認した。容疑者は事件前日の1日、李代表が訪問する金海・烽下村を訪れたが、このときも凶器を持っていたのだ。実際の犯行は2日に釜山・加徳島でなされたが、1日にも犯行の機会をうかがっていたことを意味すると解されている。凶器は昨年4月ごろインターネットで購入し、犯行のために一部改造したという。

 さらに警察は、容疑者が1日と2日に、主として公共交通機関で移動する一方、2度にわたり乗用車を手に入れて乗っていた事実も確認した。ただし、容疑者の乗った乗用車の持ち主が共犯・助力者である可能性は低いとみている。警察は、今月11日に予定されている拘束満期日の前に容疑者を検察へ送致し、総合捜査結果を発表する計画だ。

キム・ジュンホ記者、シン・ジイン記者

ホーム TOP