【ソウル聯合ニュース】韓国の即席麺の輸出額が昨年は10億ドル(約1450億円)に迫り、過去最高を記録した。

 韓国関税庁などによると、昨年の即席麺の輸出額は前年比24%増の9億5200万ドル(速報値)だった。

 輸出額は昨年1~10月の累計が7億8500万ドルで、年間として過去最高を記録した2022年(7億6500万ドル)を上回っていた。

 即席麺の年間輸出額は2015年から9年連続で増加した。

 韓国食品大手の農心など一部の食品メーカーは韓国だけでなく海外でも生産しているため、韓国即席麺の世界市場規模は輸出額より大きい。

 韓国即席麺に対する関心が高まった主な理由として韓国コンテンツの人気が挙げられる。

 韓国映画やバラエティー番組などに即席麺が登場して世界から関心を集め、SNS(交流サイト)上で広がるチャレンジなどもプラスの影響を与えた。このほか新型コロナウイルスの流行で手軽に食べられるものを求める人が増えたことも輸出増加につながった。

 即席麺業界は今年も韓国即席麺に対する需要が続くとの見通しを示している。

 農心は今年下半期(7~12月)に米国第2工場の生産ラインを増設し、来年ごろに第3工場を着工する計画だ。海外消費者の味覚に合った商品を開発し、現地で発売する。一方で、既存の商品のマーケティングも強化する。

 食品大手の三養食品は海外法人を中心に輸出規模を拡大する努力を続け、韓国南東部の慶尚南道・密陽に第2工場を建設する。

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