【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は3日、国会議長、大法院長(最高裁長官)、憲法裁判所長、首相、中央選挙管理委員長の「5部要人」と、経済界や労働界、宗教界、国民の代表など約200人を青瓦台(旧大統領府)迎賓館に招き、新年のあいさつを交わした。

 尹大統領は昨年を振り返り、「内外の状況は大変厳しかったが、国民と力を合わせ、危機を乗り越えることができた」と述べ、「新年も一層強い覚悟で国民だけを見つめ、国民経済のため全力を注ぐ」と決意を新たにした。

 保守系与党「国民の力」からは韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長と尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表が出席した。党は来年4月の総選挙を見据え、尹大統領の最側近の韓氏を委員長に、臨時執行部の非常対策委員会を先月29日に発足させたばかり。韓氏が委員長として尹大統領と対面するのはこの日が初めて。

 一方、革新系最大野党「共に民主党」の関係者は出席しなかった。李在明(イ・ジェミョン)代表が前日、訪問先の南部・釜山で男に刃物で切りつけられ、集中治療室に入っている。

 この日は金振杓(キム・ジンピョ)国会議長が乾杯の音頭を取り、5部要人や国民の力の韓委員長らがあいさつに立った。最後に韓悳洙(ハン・ドクス)首相が新年の決意を示した。

 新年会は約40分間、立ったまま行われ、出席者は茶菓を手に歓談した。厳しい経済状況を踏まえ簡素な催しにしたと、大統領室は説明した。祝賀公演はやめ、代わりに子ども合唱団と国防部声楽兵が国歌斉唱した。

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