政治総合
韓国統一相 北朝鮮社会「3代世襲の否定的認識など変化ある」
【ソウル聯合ニュース】韓国の金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官は2日、近日中に発刊される北朝鮮経済に関する報告書に関連し、「ゆっくりではあるものの北で変化がみられる」として、北朝鮮の政権が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の祖父の金日成(キム・イルソン)氏からその子の金正日(キム・ジョンイル)氏、金正恩氏と3代にわたって世襲されたことを否定的にとらえる北朝鮮住民が増えており、民間市場で働く女性の価値観も変化しているなどと紹介した。この日行われた同部の仕事始め式で述べた。
北朝鮮の核問題については、韓米の抑止体制により、結局は核を放棄することになると見通した。
金正恩氏が党中央委員会総会最終日の先月30日、「南朝鮮(韓国)の全領土を平定するための大事変の準備に拍車をかけ続けなければならない」と強調したことについては、「政府は、北の軍事的挑発の可能性に備え、韓米同盟の強化を通じて、『より厚く、より高い抑止体制』を構築していく」と強調した。
今年の朝鮮半島情勢については「昨年よりさらに難しくなると思う」と見通した。
今年の統一部の業務推進方向については、原則に基づいた南北関係の確立を優先する考えを示した。また「北の緊張を高める行為に対しては断固たる対応を続ける一方、北の誤った行動には一貫した圧迫と制裁を通じて北が対話の場に出ざるを得ない環境を整える」と表明した。そのうえで、「政府は朝鮮半島の緊張を緩和するための南北間対話の受け入れにオープンな状態である立場を明確にする」と述べた。
北朝鮮の人権については、国立の北朝鮮人権センターの設立に着手するなど、目に見える成果を出すと予告した。