【ソウル聯合ニュース】韓国で2020年1月20日に新型コロナウイルス感染者が初めて確認されてから各地の保健所に設置され、PCR検査を実施してきた「選別診療所」の運営が終了した。今年からは経口治療薬(飲み薬)を処方する医療機関で検査を受けなければならない。

 防疫当局によると、昨年12月31日をもって選別診療所506カ所の運営が終了した。検査数の減少、保健所の業務正常化の必要性などを踏まえた措置だ。

 今年からは新型コロナ検査を受けるためには経口治療薬を処方する医療機関(約1万2400カ所)を訪れなければならない。一般病棟に入院する予定の患者と保護者(看病人)は無料だったPCR検査が自己負担となる。

 経口治療薬の処方対象者、病院の救急室と集中治療室にいる患者、血液がんや臓器移植病棟などのハイリスクの入院患者、療養型病院や精神科医療機関の入院者や療養施設の入所者を対象とした無料PCR検査は継続される。無料PCR検査対象者の保護者も無料でPCR検査を受けられる。

 選別診療所の運営終了とともに新型コロナ隔離病床の指定も解除された。既に新型コロナ感染者の大部分が一般病床で治療を受けているため隔離病床の必要性が低下し、一般医療システムで十分対応できるとの判断によるものだ。

 一方、病院級の医療機関と感染ぜい弱施設(高齢者療養施設など)でのマスク着用義務、重症患者を対象とする入院費の一部支援、ハイリスク群の新型コロナワクチン接種・治療薬の無償提供、陽性者の監視体系は維持される。

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