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 【NEWSIS】「口パク」疑惑が取りざたされた台湾の人気ロックバンド「メイデイ(Mayday、五月天)」が来年1月13日の台湾総統選挙を前に、親中発言をするよう中国当局から圧力をかけられていたという報道があった。

 これは、台湾中央通信が28日、ある外信の報道を引用し、「中国当局がメイデイに圧力をかけた」と報じたものだ。

 この外信は、事情に詳しい消息筋や台湾保安報告書を引用してこのように報道したという。

 このバンドは先月開催した中国・上海コンサートで口パクをしたという疑惑が取りざたされ、中国当局が調査に着手したと伝えられていた。

 中国・上海市文化観光局は、メイデイが先月の上海コンサートで口パクをしたかどうかを調査している。

 当局は主催者側にコンサート時の映像や録音ファイルなどを提出するよう要求した上で、科学的分析を経て結論を下す方針だ。

 メイデイは先月、上海で計8回にわたりコンサートを開いたが、このコンサートは盛況のうちに終わった。しかし、ある音楽ブロガーが口パク疑惑を取りざたし、当局の調査を受けることになったものだ。

 中国は2021年から文化界の整風運動(共産党員活動の刷新運動)の一環として口パクを禁止している。これに違反した場合は最大で10万中国元(約200万円)の罰金が科せられ、公演の開催が禁止される可能性がある。

 だが、メイデイのレーベル側は「悪意のあるデマとひぼう・中傷だ」として口パク疑惑を強く否定している。

 メイデイは1999年の1stアルバム「五月天第一張創作專輯」を皮切りに20年以上活動しており、「中華圏のビートルズ」とも呼ばれている。

ムン・イェソン記者

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