▲イラスト=UTOIMAGE

 中国へ留学に出かける韓国人学生が、この6年で5分の1の水準に減ったことが分かった。このところ韓国で拡散している反中感情や、新型コロナ問題で中国政府が過度の封鎖政策を取ったことが影響を及ぼしたと解されている。

 韓国教育部(省に相当)が25日に公表した資料「2023年韓国人留学生現況」によると、今年4月1日の時点で、海外の大学で学位課程に在籍していたり語学研修を受けていたりする韓国の留学生は、昨年より1139人少ない12万3181人だった。このうち中国で学んでいる韓国人留学生は1万5857人で、前年より6.5%減った。中国留学の頂点だった2017年の7万3240人と比較すると、およそ5分の1という水準だ。

 中国の韓国人留学生は、2001年の1万6372人から、2017年までは増えていた。当時、中国の韓国人留学生は、韓国から海外へ留学する学生全体の30.5%を占め、1位でもあった。ところが2017年の中国の「THAAD(高高度防衛ミサイル)報復」問題により、2018年から中国へ向かう留学生が減り始めた。今年は、留学生全体に占める比率も12.9%に下がった。今年、韓国の留学生が最も多く出かけた国は米国で、4万755人(33.1%)を記録した。

 専門家らは、2019年の新型コロナ問題以降、中国から韓国に戻ってきた留学生が、再び中国へ向かわなかったことを、中国留学生急減の最大の原因に挙げている。また最近、中国経済が下降曲線を描くのに伴って、韓国で吹いていた「中国留学ブーム」も鎮まった。さらに最近の韓国の若い世代は、「THAAD問題」以降、反中感情を強めた。昨年6月に行われたピュー・リサーチ・センターの世論調査によると、韓国の青年世代の中で、中国に好意的な人の割合は6%に過ぎなかった。

崔銀京(チェ・ウンギョン)記者

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