【世宗聯合ニュース】韓国教育部が25日までにまとめた資料によると、4月1日の時点で海外の高等教育機関で学ぶ韓国人は12万3181人で、行き先は米国(4万755人)、中国(1万5857人)、日本(1万3701人)の順に多かった。このうち中国への留学者数はピークだった2017年の約5分の1となり、全体に占める割合も12.9%に縮小した。

 中国の大学と大学院で学位取得課程にあるか語学研修中の韓国人留学生は今年4月の時点で1万5857人と、1年前に比べ6.5%減少した。17年には統計を取り始めた01年以降で最多の7万3240人が中国に留学したが、その後6年連続で減少。今年は17年比で78.3%減となった。

 全体の留学生数に占める中国留学の割合も今年12.9%で、前年から0.7ポイント低下し、04年(12.6%)以来の低水準だった。同割合は01年に10%を超えた後、中国留学ブームに乗って拡大し、17年は30.5%を記録した。だが翌年以降は30%を下回り、21年(17.2%)は20%も切った。

 韓国人留学生の中国離れは、それまで高成長を誇っていた中国経済の減速に加え、中国当局が20年以降、新型コロナウイルス対策として厳格な行動制限を伴う政策を打ち出したことが影響したとみられる。

 韓国・竜仁大のパク・スンチャン教授(中国学)は、新型コロナ禍で韓国人留学生が中国から帰国したことのほかに、「最近は中国に対する不信などが深まり、(中国留学への)支援を控える傾向がある」と指摘した。韓国だけでなく米国からの中国留学も大幅に減っているという。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、新型コロナ流行前の19年に約1万1000人だった中国内の米国人留学生は、現在350人程度しかいない。

 今年、韓国人の留学先は米国(4万755人)が33.1%を占めた。中国(1万5857人)は日本(1万3701人)を上回っているものの、その差は2156人で、21年(1万1164人)と22年(2721人)に比べると縮んだ。

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