▲イラスト=UTOIMAGE

 ある水産市場の商人が高校生に腐ったズワイガニの脚を販売したという投稿がインターネット上に掲載され、騒動になっている。

 あるインターネット・コミュニティー・サイトに24日、「鷺梁津水産市場 すごく腹立たしいです」というタイトルの投稿があった。

 この投稿をした人物は「料理関係に特化した高校に通う2年生の子どもがいる。見学も兼ねて、友達と一緒に鷺梁津水産市場に行ってくるように言った。3時間ほど後に黒い袋を3つ持って家に帰ってきたが、袋からは魚が腐ったような生臭いにおいがしていた。何かと思って見たらズワイガニの脚だった」と書いた。この文によると、投稿者の息子はパスタを作るため、カゴにズワイガニの脚だけがまとめてあったものを購入したという。ところが、このズワイガニの脚は状態が良くないものだった。

 投稿者は「袋から出してみて驚がくした。子どもの話では、切ったカニの脚がカゴに入っていて、一つ一つよく見ることはできず、黒くなっている所は何かが付いているのかと思ったそうだ」と説明した。投稿者が掲載した写真を見ると、問題のズワイガニの脚にはまるでカビのように見える黒いまだらがあちこちにある。また、ズワイガニの脚を入れたステンレス容器にも黒い異物が付着している。

 投稿者の息子はこのズワイガニの脚を1キログラム1万5000ウォン(約1600円)で購入した。投稿者は「(息子が)ちょっと見たところ、身も少し詰まっていて、値段を考えれば量も結構ありそうに見えたので買ったという。上の方はきれいなものを載せておいて、それらしく見えるようにしていたようだ。しかも、隣の店の商人は『1キログラム買ってどうするんだ。2キログラム買いな』と言ったそうだ。まだ社会経験が足りない高校生ではあるが、本当にムシャクシャする」と書いた。

 投稿者は「販売者と電話で話した。『アルバイトが売るものと捨てるものを分ける作業をいい加減にやっていたので、また作業させたが、それが販売されたようだ』と言っていた。だが、大したことではないという様子で、『口座番号を教えてくれれば返金する』と言ったので、区庁に通報した」と述べた。

 その上で、「今もこのようにごまかす店があるというのがもどかしいし、悔しい。息子はバスと電車で1時間かけて市場に行ったが、重い思いをして持って帰ってきたズワイガニが生ゴミになった。大人たちの商売術に良くない思い出しか残らなくなった」とも書いた。

 現行の食品衛生法には、腐ったり、傷んでいたり、十分火が通っていない状態で健康を害する恐れがあるものを販売・採取・製造・輸入・加工・使用・調理・保存・小分け・運搬または陳列してはならないことになっている。これに違反した場合は営業許可の取り消しや課徴金賦課などの措置が取られることがある。合わせて、10年以下の懲役または1億ウォン以下の罰金に処せられる場合もある。

チョン・チェビン記者

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