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米、78年前に原爆投下爆撃機が出発した飛行場を再建へ…中国をけん制か
【NEWSIS】米国が78年前に広島の原子爆弾を投下するために使用した飛行場を再建していることが分かった。米CNNなどの外信各社が21日(現地時間)に報道した。
報道によると、米空軍は1946年に利用を終えた太平洋・テニアン島の北側にある飛行場を再び使用することを計画しているという。テニアン島は米国自治領の北マリアナ諸島に属する島で、サイパンから約8キロメートルの距離にある。
米太平洋空軍のケネス・ウィルズバック司令官は日本経済新聞社の英字誌「Nikkei Asia」とのインタビューで、「テニアン島のジャングルをなくせば広範囲な施設になるだろう」と述べた。また、同空軍は島の中央にあるテニアン国際空港でも施設を増やす予定だという。
Nikkei Asiaによると、ウィルズバック司令官は正確な日程は明らかにしていないとのことだ。
テニアン島は第二次世界大戦時に中枢的な役割を果たした。10万人が死亡した1945年3月10日の東京大空襲では、爆撃機B29がこの島から出撃した。
また、1945年8月6日にテニアン島を出発したB29「エノラ・ゲイ」は広島に原子爆弾を落とし、約7万人が死亡した。その三日後、長崎に向かったB29「ボックスカー」からの原子爆弾投下では約4万6000人が死亡した。
米空軍の文書には「集中した物理的インフラから、より小さく分散した場所のネットワークへと運用を移行するための戦略の一種」と書かれているという。外信各社では、米空軍基地がグアムと沖縄に集中しているためだろうと分析している。
CNNは「米国防総省が『加速する脅威』と指摘した中国がミサイル戦力を強化しているのに伴い、敵による標的設定をより難しくするため部隊を分散させる場所を探している」と報じた。
チョン・ヘスン記者