▲イラスト=UTOIMAGE

 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」が敵から銃撃されたイスラエル軍兵士の命を救った。iPhoneが防弾チョッキ代わりになったということだ。イスラエルのネタニヤフ首相はこの兵士のお見舞いに行って励まし、新しいiPhoneをプレゼントしたとのことだ。米国の情報技術(IT)関連メディア「フォン・アリーナ」が20日(現地時間)に報道した。

 報道によると、交流サイト(SNS)「X(旧ツイッター)」にはこの日、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘において、iPhoneのおかげで命拾いした兵士のエピソードと動画が公開されたとのことだ。

 この動画をアップロードしたアカウントには、動画の他に「彼(兵士)のスマートフォンは文字通り銃弾を阻み、彼の命を救った。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は彼に新しいiPhoneをプレゼントしに行った。あなた方は我々の英雄であり、我々は共に勝利するだろう」という文章も投稿された。

 この動画には、兵士に新しいスマートフォンをプレゼントするため見舞いに行ったネタニヤフ首相と、前面に銃弾の穴が開いているiPhoneが写っている。ネタニヤフ首相は銃弾の跡がクッキリと残っているiPhoneを不思議そうにのぞき込んでいる。首相に同行した作家のラビ・シャイ・グラウチャー氏はカメラに向かってiPhoneを近づけ、前面と背面を見せながら「何が起きたのか見なさい」と言っている。iPhone前面は銃弾によって破損しているが、貫通はしていないようで、背面は傷があまり目立たない状態だった。

 さらに、グラウチャー氏が兵士に新しいiPhoneをプレゼントした後、他の兵士にも新しいiPhoneを渡す様子が写っている。

 この兵士がiPhoneのどの機種を使っていたのかは確認されていないが、動画のスマートフォンはiPhone Xのように見える。そして、今回のプレゼントでこの兵士は最新のiPhone 15を手にした。この兵士をはじめ、他の兵士たちにもiPhone 15が贈られたとのことだ。

 iPhone Xは2017年に発売された時、フレームはステンレスで、背面にはガラス素材が使われていると紹介された。ガラス素材と二重イオン交換プロセスを使用し、50%増しで強化された層でできており、内部レーザー溶接・鋼鉄と銅の構造で耐久性がいっそう増したという。

 今年3月にはウクライナのある兵士がサムスン製スマートフォンのおかげで助かったというニュースも報じられた。このウクライナ兵士はTikTok(ティックトック)に「サムスン製スマートフォンのおかげで仲間が命拾いした」という内容の動画をアップロードした。動画にはスマートフォンの前面に銃弾の跡がはっきりと付いているが、兵士がスマートフォンを裏返すと、銃弾が貫通していないことが目で確認できる。

 ケースを外すと、背面には「SAMSUNG」というロゴが見える。他にも、兵士が仲間に「サムスンのスマートフォンが命を救ってくれた」と話す様子も写っていた。このスマートフォンのモデルは2020年に発売されたGalaxy(ギャラクシー)S20 FEと推定されている。

イ・ヘジン記者

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