▲曺国・元法務部長官(左)と妻の鄭慶心・元韓国東洋大教授/NEWSIS

 「釜山男子なので、よく話すタイプではない」

 曺国(チョ・グク)元法務部(省に相当)長官の妻の鄭慶心(チョン・ギョンシム)元韓国東洋大学教授は18日、ソウル高裁で行われた息子の入試不正をめぐる控訴審の公判で、このように話した。曺・元長官は子どもたちの教育に関与する性格ではないという意味で、曺・元長官の無罪を主張するための発言だと分析されている。

鄭・元教授はこの日、被告人質問で「曺国ではなく私がやった」と何度も繰り返し、曺・元長官の性格について言及。鄭・元教授は「(曺・元長官は)韓国の男性の中で最も子どもの教育に関心のない父親の一人」だとして「原則主義者で、私が脅迫めいた言い方をして初めて、手伝ってほしいことを手伝ってくれるような感じだ」と主張した。

 一審で曺・元長官による共謀が認められた「ソウル大公益人権法センターでの虚偽のインターンシップ活動証明書発給」については「武骨な夫に頼むよりも、韓寅燮(ハン・インソプ)教授に直接発給してもらう方がましだった」と話した。

 入試不正に関する罪で共に起訴され、一審で大部分が有罪と認められた曺・元長官は、鄭・元教授のこうした言葉を聞いてうつむいた。

 これに先立ち娘の曺ミン(チョ・ミン)氏も、今年9月に出版したエッセー『今日も進んでいます』で父親の性格について、「釜山男子の典型」と表現している。曺ミン氏はエッセーで「父は本当にいい人でいい父親。私が娘だからではなく、客観的に見てそう思う」としながらも「私は父のような人を彼氏にしたくない」とつづった。

 その理由について「父は釜山出身だからかぶっきらぼうな性格で、他愛のない会話を楽しまない人だから」だとして「(メッセージアプリで)家族のグループチャットにはあまり参加しないし、参加したとしても短く一言答えるだけ」と説明した。

 一方、韓国検察はこの日、子女の入試不正などの罪で起訴された曺・元長官の控訴審で、懲役5年と罰金1200万ウォン(約133万円)、追徴金600万ウォンを求刑した。これは曺・元長官が今年2月の一審で宣告された懲役2年、追徴金600万ウォンよりも重い量刑だ。鄭・元教授には懲役2年を求刑した。控訴審の判決は来年2月8日に下される予定だ。

チェ・ヘスン記者

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