社会総合
韓国 けさのニュース(12月20日)
◇きょう国会本会議開催 注目は24年度予算案処理の可否
国会は20日午後、本会議を開催する。2024年度(1~12月)予算案に与野党が合意し、処理されるか注目される。与党「国民の力」と野党は政府が提出した656兆9000億ウォン(約73兆円)規模の予算案のうち、56兆9000億ウォン分の主要項目の増減額について交渉を重ねてきた。ただ、最大の争点である研究開発(R&D)予算などを巡る与野党の意見の隔たりは埋まっていない。この日午前中までに交渉が妥結しなければ、与野党が合意した処理期限である同日中の予算案処理は難しいとの見方が出ている。
◇韓国など10カ国「北ICBMを強く糾弾」 国連安保理会合前に
北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、国連安全保障理事会は19日、緊急会合を開催した。会合に先立ち、関係国の韓国と、米国や日本、英国など安保理理事国の9カ国は共同声明を発表し、ICBMをはじめとする北朝鮮のミサイル発射を「最も強い言葉で糾弾する」とした。10カ国は北朝鮮の核兵器開発のほか、悪意あるサイバー活動、拉致を含む人権侵害などを挙げ、容認できないとの認識を示した。
◇ソウル市 薬局の深夜営業を終了へ
ソウル市は、薬局が午後10時から翌日午前1時まで営業する「公共夜間薬局」事業を今年いっぱいで終了することを決めた。これにより市内の夜間医療の空白に対する懸念が高まっている。同市は事業終了の理由について、24年度の予算を確保することができなかったためと説明した。市は、薬事法改正により保健福祉部が公共夜間薬局の本事業を施行する25年から国費の支援を受けて再開する計画だが、薬剤師団体は市民の健康の権利と保健医療の利便性を無視した決定だと反発している。
◇今年の性感染症発生件数 5.6%増の3.5万件
疾病管理庁によると、今年1~11月の性感染症の発生件数は計3万4708件で、前年同期比5.6%増加した。疾病別では、昨年に比べてクラミジアと性器ヘルペス、梅毒、ヒトパピローマウイルスが増加し、淋病や尖圭コンジローマは減少した。保健当局が感染症の分類を第4級から第3級に引き上げた梅毒は今年386件の発生が報告され、前年同期(373件)から3.5%増加した。