▲宋永吉・元「共に民主党」代表が18日午後、ソウル市瑞草区のソウル中央地裁で令状実質審査を終えた後、裁判所から出てきたところ。/写真=ニュース1

 韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表が18日、「全党大会現金入り封筒事件」で身柄を拘束された。

 ソウル中央地裁の劉昌勲(ユ・チャンフン)令状専担部長判事は、宋元代表の令状実質審査を行った後、同日午後11時59分に「巨額の違法政治資金を授受し、党代表選挙に関連した金品の授受に一定の関与をした点が疎明されるなど、事案は重大」「人的・物的証拠に関して捜査の過程で確認された被疑者の行為などに照らし、証拠隠滅の恐れがある」として拘束令状を発布した。法曹界からは「検察は、宋元代表を拘束状態でさらに取り調べた後、現金入り封筒授受の疑いがある議員らに向けて捜査を拡大するだろう」との見方が出ている。

 調べによると、現金入り封筒ばらまき事件は、宋元代表が民主党代表に選出された2021年5月2日の全党大会を控えて起きたことが分かった。検察は宋元代表を、この事件の頂点とみている。宋元代表は21年4月27日と28日の両日、尹官石(ユン・グァンソク)議員に現金入り封筒20個、計6000万ウォン(現在のレートで約650万円。以下同じ)を提供した疑いが持たれている。次いで尹議員が現金入り封筒を民主党議員らに渡したのだ。また宋元代表は同年3月30日と4月11日、党代表選陣営の地域本部長らに650万ウォン(約71万円)を提供した疑いも持たれている。これまで、宋元代表は全ての容疑を否認してきた。

 また、現金入り封筒ばらまきの過程には尹官石・李成万(イ・ソンマン)議員とイ・ジョングン元民主党事務部総長、パク・ヨンス元総代表補佐官、姜来求(カン・レグ)元韓国水資源公社常任幹事などが加担したことも分かった。検察は18日、尹議員・姜氏などに対する一審の裁判でそれぞれ懲役5年と懲役3年を求刑した。

 このほかにも宋元代表は、20年1月から21年12月にかけて外郭組織「平和と暮らしの問題研究所」(モクサ研)を通して違法な政治資金7億6300万ウォン(約8360万円)の授受を行った容疑、21年7月から8月にかけて朴竜河(パク・ヨンハ)元麗水商工会議所会長から焼却処理施設関連の請託とともに4000万ウォン(約430万円)を違法に受け取った容疑などが持たれている。

イ・ミンジュン記者

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