▲火災が発生した仁川市南洞区のグランドパレスホテル。17日撮影。/聯合ニュース

 仁川市南洞区のグランド・パレス・ホテルで大規模火災が発生し、宿泊客など42人が負傷した。うち2人は重傷だという。火は発生から1時間30分後の夜10時30分ごろに消し止められた。仁川消防本部によると、17日夜9時ごろ「論峴洞のグランド・パレス・ホテル1階の天井で火花が出た」との通報が入ったという。

▲火災当日の17日に現場で撮影された動画には、火災が発生したホテルの屋上からすぐ隣のビルの屋上に人が飛び移ろうとする緊迫した状況が映っていた。/聯合ニュース

 火はホテルの外にも広がりタワー式駐車場が全焼した。その過程で客室にいた宿泊客など42人が煙を吸い込むなどして負傷した。うち30代の外国人男性は全身にやけどを負い、20代の男性は避難中に落下し骨折した。

 8階に宿泊していたエミリーさん(33)は「突然ドカンという音がしたのでイベントで爆竹でも鳴らしたのかと思ったが、直後に異臭がして煙が部屋に入り込んできたので火事だと分かった」「非常ベルと避難を呼びかけるアナウンスもあったので避難した」と当時の状況について語った。現場を目撃した周辺住民は「バスで退勤していたところ、バスを降りる直前に『ドカン』という音がした。非常に危険な状況だった」「建物の上の方では機械や窓から『バンバン』いう音が聞こえた」と説明した。

 火災が発生したホテルの屋上ではある宿泊客が1メートル離れた隣のビルに飛び移る様子も目撃された。隣のビルの関係者は本紙の電話取材に「火事になったホテルからこちらのホテルの屋上に飛び移る宿泊客がいた」と語った。当時の状況を撮影した動画には「落ちそうだ。あの人どうするの」「後ろにも人がいる。何が起こったのか」など住民の声も記録されていた。

仁川=イ・ヒョンジュン記者、チョ・ジェヒョン記者

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