【ソウル聯合ニュース】韓国の保健所に設置された、新型コロナウイルスのPCR検査を実施する「選別診療所」の運営が今月いっぱいで終了する。これに伴い、一般病棟に入院する予定の患者と保護者(看病人)は自己負担でPCR検査を受けなければならない。

 保健福祉部の中央事故収拾本部は15日の書面会議で、新型コロナの感染症危機警戒レベルについて現行の「警戒」を維持し、一部の対応体系を改編する方針を決めた。冬になり新型コロナ感染者が増加する可能性が少なくない上、季節性インフルエンザなどが同時に流行する状況を考慮した。

 新型コロナの感染症危機警戒レベルは6月に最も高い「深刻」から「警戒」に引き下げられた。冬の流行が落ち着くまで「警戒」を維持し、この期間は同本部と疾病管理庁の中央防疫対策本部が対応に当たる。

 ハイリスク群などに無料でPCR検査を行ってきた保健所の選別診療所(506カ所)の運営は今月31日に終了する。検査数の減少、保健所の業務正常化の必要性などを踏まえた措置だ。

 経口治療薬(飲み薬)の処方対象者、病院の救急室と集中治療室にいる患者、血液がんや臓器移植病棟などのハイリスクの入院患者、療養型病院や精神科医療機関の入院者や療養施設の入所者を対象とした無料PCR検査は継続される。無料PCR検査対象者の保護者も無料でPCR検査を受けられる。

 このほか、病院級の医療機関と感染ぜい弱施設でのマスク着用義務、ハイリスク群の新型コロナワクチン接種・治療薬の無償提供、重症患者を対象とする入院費の一部支援、陽性者の監視体系も当面維持される。

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