▲韓国人シェフのミン・スンヒョン(左)氏とジン・リム氏/Bansangのインスタグラムより

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)による「今年最高の料理23選」に、サンフランシスコにあるフュージョン韓国料理レストランの「ムルフェ麺」が選ばれた。同紙が12日(現地時間)、発表した。

 同紙は、記者や編集者らが訪れた米国全域のレストラン数百軒を候補として検討したと説明した。

 同紙は「毎年『最高のレストラン』候補を見つけるために、数十の州で何百食も食べる」「その過程で『二つ注文すればよかった』『家から近ければいいのに』と思える料理を発見した」とつづった。さらに「高級な料理だったり身近な料理だったりするが、その共通点は、何カ月たっても『今年一番おいしかった料理は?』と聞かれたときに頭に浮かぶということ」と続けた。

 今回の「今年最高の料理」の一つには、サンフランシスコにある韓国料理レストラン「Bansang」の「ムルフェ麺」が選ばれた。ムルフェ麺とは、カッペリーニ(極細パスタ)の上に韓国式の刺し身と大根、きゅうりなどを乗せた料理だ。NYTは「冷たくて辛いルビー色のスープの上に麺と刺し身、大根、きゅうりが美しく乗せられている」「初めはそれぞれの材料がそれぞれに特徴を出しているように思えるが、一口食べると調和が取れる」と評価した。さらに「季節に関係なくいつ食べても元気を与えてくれる」と続けた。

 同店は昨年サンフランシスコにオープン。日本料理やフランス料理の材料と技法を活用した創作的な韓国料理を提供し、人気を集めている。今年のミシュランガイド・カリフォルニアの「ビブグルマン」(手頃な価格で素晴らしい料理を提供するレストラン)にも選ばれた。

 韓国人シェフのミン・スンヒョン(イーサン・ミン)氏とジン・リム氏が共同で運営している同店は公式サイトで、同レストランについて「韓国料理はコースではなく、さまざまな料理を同時に楽しめるようにお膳の形で提供される」として「モダンでクリエイティブな視点を加えた韓国料理を楽しむことができる」と説明している。

キム・ガヨン記者

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