【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部によると、アジア開発銀行(ADB)は13日発表した最新の経済見通しで韓国の2024年の経済成長率を2.2%と予測した。9月に発表した前回見通しを維持した。23年の成長率予測も1.3%に据え置いた。輸出の回復などが韓国経済を押し上げる要因になると見込む一方で、世界経済の不確実性など下押し要因も混在すると説明した。

 来年2.2%成長というADBの予測は、韓国銀行(中央銀行)と韓国金融研究院の予測(いずれも2.1%)より高く、国際通貨基金(IMF)と韓国開発研究院(KDI)の予想と並ぶ。韓国政府(2.4%)、経済協力開発機構(OECD、2.3%)の予測は下回る。

 ADBはアジア・太平洋地域(日本など除く)の来年の成長率予測を4.8%で据え置いた。中国(4.5%)や台湾(2.7%)、香港(3.3%)、インド(6.7%)、シンガポール(2.5%)などの主要国・地域の見通しも従来のままとした。今年のアジア・太平洋地域の成長率は4.9%と、9月の予測から0.2ポイント引き上げた。

 韓国の物価上昇率については24年が2.5%、23年が3.6%になると予想した。ともに0.3ポイントの上方修正。エネルギーと食品の国際価格上昇とコア物価の上昇圧力が続いていると判断した。

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