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ロシアに亡命したウクライナ最高議会元副議長、モスクワ郊外で射殺される
ロシアに亡命したウクライナの元政治家が、モスクワ郊外の公園で暗殺されたとの報道が飛び出した。
英紙ガーディアンなどが6日(現地時間)に報じたところによると、ロシア当局は同日、ウクライナ最高議会の元副議長イリヤ・キヴァ氏がモスクワ郊外の公園で死亡しているのが見つかったと発表した。キヴァ氏は銃で撃たれたことが確認された。
ロシアの調査委員会は「身元不詳の何者かが未確認の武器を使って銃撃した」「キヴァ氏はその場で死亡した」と伝えた。
キヴァ氏は昨年のロシアによるウクライナ侵攻が始まる前は、ウクライナで親ロシア系国会議員として活動していた。侵攻が始まって数週間でウクライナ議会から追放され、ロシアに亡命した。
匿名のウクライナ消息筋はロイター通信に対し「情報機関であるウクライナ保安庁(SBU)が今回の事件に関わっている」と話した。複数のウクライナ・メディアも消息筋の話として、SBUがキヴァ氏を暗殺したと報じた。
ウクライナ国防省情報総局のアンドリー・ユソフ報道官は国営テレビに出演し、当局が今回の暗殺に関係していることを示唆した。ユソフ報道官は「我々はキヴァ氏が死亡したことを確認することができる」として「そのような運命はウクライナの他の反逆者たちとプーチン政権の腹心たちにも迫り来るだろう」と述べた。
ユソフ報道官はキヴァ氏について「最も大きなクズで反逆者で協力者の一人」と呼び、その死が「正義」だとも述べた。
キム・ガヨン記者