▲イラスト=UTOIMAGE

 水原駅で、男性がエスカレーターの手すりに片足で立ってバランスを取りながら下っていく危険な姿がカメラに捉えられた。男性はエスカレーターの終点に到達すると、手すりから飛び降りて着地したが、その様子も動画に収められている。

▲水原駅エスカレーターの手すりに乗っている男性。/X(旧ツイッター)

 X(旧ツイッター)には4日「昨日の水原駅のレジェンド」というタイトルでこの動画が投稿された。投稿者は写真・動画と共に「(この男性が)エスカレーターの手すりに立ったまま下っていく」「手すりに乗って下り、ジャンプして着地するとアイフォンで歌を聴きながら一人で心酔してバレエを踊っていた」と書き込んだ。この投稿は5日午後4時現在で186万回以上視聴され、9000回以上リポストされた。

 投稿された写真を見ると、水原駅構内の下りエスカレーターで、チェック柄のシャツを着た男性が手すりの上に立っている。片足は手すりの上に、もう片足は手すりの横にあるようだ。動画には、この男性がエスカレーターの終点で何もつかまずに飛び降りて着地する様子も収められている。

 傾斜が急なエスカレーターで、手のひらよりも細い手すりの上にかろうじて乗っている姿は、一目で危険そうに見えた。エスカレーターには人がぎっしり乗っていたため、男性が手すりから落ちれば大きな事故につながりかねず、他の利用者にも被害が及ぶ可能性があった。しかし一緒に乗っていた利用者たちは特に反応を示していないようだった。

 X上ではこの男性のキケンな行為に対し、懸念と怒りの声が相次いだ。「どう見てもまともな人には見えないが、残念な行為だ」「(薬物使用の疑いもあるから)毛髪を採取すべきだ」「あの人のせいで他の人たちもけがをする恐れがある」「エスカレーターの内部構造がどうなっているのか知れば、あのような行動が一緒に乗っている人たちをどんなに危険な目に遭わせるか分かるだろうに」「あの状態でけがをしたら、(ソウル交通)公社を相手に『管理監督不行き届きだ』と訴訟でも起こすんじゃないか」などの反応が見られた。

 ソウル交通公社は今年7月、過去3年間に起きたソウルの地下鉄駅構内のエスカレーター事故のうち99.6%は安全ルールを守らなかったことにより発生したと明らかにした。地下鉄利用時に乗客の不注意によって発生した事故については、治療費は支払われない。同公社は、死傷事故処理規定の中の基準に従い、事故の責任が公社にあるかどうかをまず判断し、責任が公社側にある場合に限って事故処理に必要な費用を負担している。

 「乗客の不注意」の代表的なケースは▲エスカレーターで歩いたり走ったりする▲酒に酔ってエスカレーターや階段などでバランスを崩して転倒する▲ドアが閉まりかけているときに強引に駆け込んで乗車する▲イヤホンを使用した状態で携帯電話を見ながら電車に乗ろうとして足を踏み外す-などだ。公社は、エスカレーターで手すりにつかまらずに歩いたり走ったりして事故が発生した場合、大規模な連鎖事故につながる可能性があるとして、市民に注意を呼び掛けている。

イ・ヘジン記者

ホーム TOP