事件・事故
今年摘発の薬物犯2.2万人で過去最多 3割強が10~20代=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の警察や検察でつくる違法薬物犯罪の特別捜査本部によると、今年1~10月に同本部が摘発した薬物犯罪者は前年同期比47.5%増の2万2393人で、過去最多を記録した。
摘発者のうち、10~20代が7754人(10代1174人、20代6580人)で全体の34.6%を占めた。人数は前年同期に比べ53.8%の大幅増となった。特別捜査本部は、SNS(交流サイト)やダークウェブ(闇サイト群)、海外サイトなどを通じたオンライン取引が活性化し、10~20代の若年層の薬物犯罪が急増傾向にあると説明している。
犯罪の類型別では、密輸、密売、密造など薬物の供給に関連して前年同期比82.9%増の7301人が摘発された。
特別捜査本部は今年の摘発者が急増したことについて、傘下の各捜査機関が薬物犯罪に厳正に対応した結果だと説明。検察と警察、税関、情報機関の国家情報院などが互いに協力して薬物の密輸や流通の関与者を多数摘発し、大量の薬物を押収して流通を遮断したとしている。
政府は急増する薬物犯罪に対応するため、今年4月に特別捜査本部を設置した。大検察庁(最高検)や警察庁、関税庁、海洋警察庁、国防部、国家情報院、食品医薬品安全処などが加わっている。