事件・事故
共に民主・李在明代表の公務用カード流用疑惑…韓国検察が京畿道庁を家宅捜索
韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が京畿道知事在任時代に公務用クレジットカードを私的に利用した疑いで、検察は4日、道庁を家宅捜索した。この事件で、検察が家宅捜索したのは今回が初めてだ。
水原地検は同日、京畿道知事秘書室や総務課など約10カ所に検事と捜査官40人を向かわせ、公務用クレジットカード使用に関する資料を押収した。家宅捜索の対象には、公務用クレジットカードを私的に利用した場所として名前が挙がっている飲食店や果物店などが含まれており、関連公務員23人のパソコンやスマートフォンなども特定されたという。家宅捜索令状には李在明代表と妻の金恵景(キム・ヘギョン)夫人やぺ秘書が容疑者とされ、容疑は業務上背任だったとのことだ。
同事件の捜査は、ペ秘書の同僚だった元公務員チョ・ミョンヒョン氏(45)が昨年の大統領選挙前に公益情報を提供したことから始まった。検察は当初、金恵景夫人とペ秘書に対してのみ捜査したが、今年8月にチョ・ミョンヒョン氏が「李在明代表にも公務用クレジットカード流用を指示したり黙認したりした過ちがある」として国民権益委員会に申告したことから、同代表も捜査対象になった。国民権益委はこの事件を検察に引き渡し、「李在明代表が金恵景夫人の公務用クレジットカード流用を知っていた蓋然(がいぜん)性があるため、捜査が必要だ」との見解を示した。
この事件を当初捜査していた警察は昨年8月、金恵景夫人とペ秘書に対して業務上背任容疑が成立するとみて検察に送致したが、李在明代表に対しては「つながりがなかった」として送致しないことを決定した。警察は当時、京畿道や飲食店などに対して2度家宅捜索を行っている。
一方、京畿道の金東ヨン(キム・ドンヨン)知事は同日、記者会見を開き、「秘書室の職員たちは昨年7月(の道知事就任)以降に来たり、発令を受けたりした職員ばかりだ。嫌がらせ捜査や不公正な政治捜査はやめてほしい」と遺憾の意を表した。共に民主党は、李禎燮(イ・ジョンソプ)次長検事を弾劾したのに続き、新たに同事件の捜査を担当することになった安炳洙(アン・ビョンス)水原地検第2次長職務代理に対しても不正疑惑を取りざたして攻撃している。
キム・スオン記者