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太平洋戦争に強制動員された犠牲者の遺骨返還 故郷で追悼式=韓国
【霊光聯合ニュース】韓国行政安全部は4日、日本による植民地時代に太平洋戦争に強制動員され亡くなったチェ・ビョンヨンさんの遺骨が返還されたことを受け、南西部の全羅南道霊光郡で追悼式を執り行った。
チェさんは1943年に太平洋戦争の激戦地、キリバスのタラワでの日米の戦闘、タラワの戦いで犠牲となった。
追悼式には政府代表の李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官と遺族、霊光郡の関係者など約100人が出席し、異国の地で命を落とした故人を悼んだ。李長官は「まだ故国に帰れない(戦死者の)方々が多いが、政府は最後の1人まで(遺骨が)返還されるよう最善を尽くす」として、強制動員被害者に対する慰霊事業や調査研究を続けると強調した。
韓国政府の調査によると、タラワの戦いで犠牲となった朝鮮半島出身者は1117人とされるが、身元が判明した遺骨はチェさんが初めて。
チェさんの遺骨は新型コロナウイルス感染症の世界的流行などの影響で返還が遅れていたが、今年9月に米国防総省によってハワイに移され、3日午後に仁川国際空港に到着。チェさんの故郷の全羅南道霊光郡に移された。
日本による徴用被害者を支援する韓国の市民団体「日帝強制動員市民の集まり」は追悼式の前に開いた記者会見で「遺骨が返還されたが、日本政府の関係者からは追悼の言葉もなかった」として、徴用被害者に対する謝罪と賠償を求めた。