【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は4日の定例記者会見で、北朝鮮が国防省声明や朝鮮中央通信などを通じ韓国を非難していることに関し、「われわれの最小限の正当な軍事措置である軍事合意の一部効力停止について虚偽と強引な主張を繰り返していることを強く糾弾する」と述べた。

 また、「北は朝鮮中央通信の論評を通じ、無礼な言葉でわれわれの国家元首を誹謗(ひぼう)中傷し、内部の分裂を助長しようと試みている」と指摘し、「北の低い水準を示すだけで、何の効果も得られないだろう」と批判した。そのうえで、「北はわが軍の準備態勢を試すなど誤った状況判断をしてはならず、虚偽の扇動と軍事的な威嚇を直ちに中止し、対話と協力の道に出るべきだ」と促した。

 韓国軍が今年に入り、南北軍事境界線付近で拡声器を使った北朝鮮向けの宣伝放送を約3200回実施したと北朝鮮が主張したことに関しては、「わが軍は拡声器を使った宣伝用、心理戦用の放送をしていない」と否定した。軍事境界線付近での拡声器放送は「南北関係発展に関する法律」で禁止されている。ただ、北朝鮮の相次ぐ挑発行為や軍事的な脅威を受け、拡声器放送の再開を求める声が与党などから出ている。

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