道を歩いていた女性の後を追いかけて性的暴行の目的で襲い、これを止めに入った女性の交際相手を殺害しようとした20代の男に懲役50年という判決が言い渡された。これは有期の懲役刑としては最長期刑で、検察が求刑した懲役30年よりさらに重い判決だ。

 大邱地方裁判所刑事第11部は1日、20代の女性を性的暴行する目的で襲い、これを止めようとした女性の交際相手の男性を凶器で殺害しようとしたとして、20代のA被告に懲役50年を言い渡した。

 有期の懲役刑の法定上限は30年だが、加重処罰を適用すれば最大50年までの懲役刑を言い渡すことができる。

 裁判長は「被害者は一生、癒えない傷を負い苦しんでいる。被告人は許されないし、被害回復のための努力もしていない」と量刑の理由を説明した。

 被告は今年5月13日、大邱市北区のワンルームマンションで暮らしていた20代の女性を凶器で脅し、性的暴行をしようとした。ところが、ちょうど部屋に来た女性の交際相手の男性と出くわし、男性に対して凶器を振り上げた。

 男性は頭などに重傷を負い、1カ月以上意識がなかった。その後、意識を取り戻したものの、脳などに完治が見込めない傷を負ったとのことだ。

イ・シムチョル記者

ホーム TOP