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韓国外相が30年万博誘致失敗で謝罪 予想外の大敗巡り野党から批判も
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は30日、国会外交統一委員会で、2030年国際博覧会(万博)の釜山への誘致に失敗したことについて、「良い結果が出なかったため、残念で責任感を感じる」として、「結果的に国民の皆さんに申し訳なく思っている」と述べた。
ただ、「損もあれば得もあったと思う」とし、「外交網が拡充し、経済安全保障が強化され、国力が上がった側面もあるため、こうした失敗を教訓に釜山が果たせなかった夢を必ずかなえてほしいと思っている」と述べた。
誘致に失敗した原因については、「さまざまな要因があるだろうが、われわれは後発組として誘致活動に入り、官民が一体となって頑張ったが、やはり力不足だった」との認識を示した。
フランス・パリで28日に開かれた万博の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)総会の前日まで誘致できるとの見方を示したことに関しては、決選投票に持ち込めば勝てると期待し誘致活動に臨んだとして、「戦争が始まったのに負けることを考えながら臨む人はいない。劣勢だったが最善を尽くせば勝てるという考えで走り回った」と強調した。
韓国は総会で決選投票に持ち込んで逆転を狙う戦略を立てたが、1回目の投票で29票しか獲得できず、119票を得たサウジアラビア(リヤド)を大きく下回った。予想外の大敗により韓国国内では政府の情報収集力を疑問視する声が上がり、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日に談話を発表。「予測が大きく外れたようだ」と謝罪した。
予測が大きく外れたことを問題視する野党議員に対し、朴氏は「釜山を支持する国があった」として、「そのような情勢を客観的かつ正確に読み取るため努力した」と釈明した。そのうえで、「ただ期待に及ばなかったことに関しては謙虚に反省する部分がある」と述べた。