▲2030年万博開催地を決める投票を前にパリを訪れた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。23日撮影。

 「2028台」はパリの市内バスすべての約3分の1に当たる数だ。これらのバスがエッフェル塔やルーブル博物館などの主なランドマーク、シャルル・ド・ゴール空港などの郊外、大使館が密集しているコンコルド広場やアンヴァリッド近くなどを運行する。このため、現地では「パリからいつでもどこでも『釜山エキスポ(万博)・バス』が見える」と言われているほどだ。

 LGの釜山エキスポ・バスPR開始後、2030年の世界博覧会(エキスポ)誘致でライバルとなっているサウジアラビア・リヤドもパリ市内でバス広告を始めた。パリで暮らすある韓国人は「両都市のバスPR合戦はまた新たな名物だ」と言った。

 LGは英ロンドンでも釜山誘致応援メッセージを貼ったバス210台を運行しているほか、ベルギーのブリュッセルには大型屋外広告板を設置するなど、欧州全域で釜山エキスポ誘致PRを行ってきた。LGのこうした大規模マーケティングは、エキスポ誘致支援に乗り出した企業の中でも異例の規模だと評価されている。

 LGのエキスポ・マーケティングには、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長の意向も大きく反映されているという。LGグループの母体は1947年1月、釜山市内で資本金300万ウォン(現在のレートで約30万円)、従業員20人で創業された楽喜化学工業社だ。具光謨会長は24日、駐フランス韓国大使館が主催した行事で、各国の博覧会国際事務局(BIE)大使など主要人物らに「釜山はLGをはじめ多くの韓国企業が胎動し、飛躍した都市で、韓国を産業化へ導いた経験がある。そして、今は人工知能(AI)・スマートシティなど未来産業の中心都市だ」「釜山のこうした魅力はエキスポを通じ、世界の多くの人々の関心と参加を引き出すことができるだろう」と語った。

イ・ジョング記者

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