政治総合
共に民主党を牛耳る86世代、最大の支持層は「若造」の40代

各種世論調査で、「86世代」(1980年代に大学に通った60年代生まれの世代)が主軸を担う韓国野党「共に民主党」の最大の支持層は、1970年代に生まれた現在40代の世代という結果が出ている。運動圏(左派の市民学生運動勢力)文化が残っていた1990年代に大学生活を送り、20代のときには廬武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)を熱烈に支持し、現在の強力な民主党支持勢力になっていると考えられている。

例えば昨年3月9日に行われた大統領選挙での出口調査(地上波テレビ局3社)によると、40代の有権者のうち民主党候補だった李在明(イ・ジェミョン)代表に投票した人は60.5%で、国民の力の候補だった尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に投票した人(35.4%)の2倍近くに上った。出口調査で李代表に投票したと答えた20代が47.8%、30代が46.3%だったことを考えると、両候補の得票率が0.73ポイント差まで縮まったのは、李代表に対する40代の圧倒的支援があったからだと解釈できる。
政権交代の足掛かりを作ったといわれる2021年4月7日のソウル市長補欠選挙では、国民の力の呉世勲(オ・セフン)候補(57.5%)が、共に民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)候補(39.18%)に圧勝した。しかし、このとき地上波テレビ局3社の出口調査では、40代だけ朴候補の得票率(49.3%)が呉候補(48.3%)を上回っていた。
40代は、文在寅(ムン・ジェイン)政権末期(22年3月初旬)に行われた韓国ギャラップの国政世論調査でも、「文在寅政権を支持する」と答えた人が62%で全年齢層の中で最も高く、否定的な評価は35%にとどまった。今年に入り、民主党の支持率が「現金入り封筒ばらまき事件」や「金南局(キム・ナムグク)議員の暗号資産問題」の影響で低下したときも、40代からの支持率だけは40%以上を維持した。
先ごろ韓国ギャラップが実施した主要政党の支持率調査(11月第2週)でも、40代は全年齢層の中で民主党支持率(46%)が最も高く、国民の力の支持率は26%にとどまった。民主党の支持率が20代で27%、30代でも36%だったことを考えると、40代の46%というのは明らかに高い数字だ。
ヤン・ジヘ記者