▲写真=NEWSIS(本文とは関係がありません)

 ソウル市民の「足」である地下鉄にネズミが現れた。ソウル交通公社側は「この5年間、駅構内にネズミが出現したという苦情はなかった」とした上で、「徹底的な消毒・駆除を行っている」と述べた。

▲ソウル地下鉄2号線・永登浦区庁駅のホームに現れたネズミ。写真=聯合ニュース

 聯合ニュースによると、ある会社員(32)が6日夜11時ごろ、ソウル地下鉄2・5号線の永登浦区庁駅ホームでネズミを発見したとのことだ。ネズミが現れたのは2号線の区域で、地下鉄のホームにある小さな穴から出入りしながら、あちこち走り回っていたという。この会社員は「家に帰ろうと地下鉄が来るのを待っていたところ、何かが動いたと思って見たら、シッポの長いネズミだった。地下鉄の駅にネズミがいるなんて、本当に驚いた」と語った。

 同公社によると、この5年間、地下鉄の全駅でネズミ関連の苦情はなかったという。同公社はネズミやゴキブリなど害虫を防ぐため、トイレは週2回、待合室・ホーム・利用客安全室は月3回、消毒作業を行うとのことだ。ネズミが出たという苦情を受け、永登浦区庁駅は地下鉄の運行終了後、ネズミが目撃された2号線区域と同じ駅構内の5号線区域に急きょ、ネズミ駆除剤をまいたという。

 米ニューヨーク地下鉄ではネズミが多数発生して関係当局が頭を痛めている。ニューヨークでは昨年、約6万件のネズミ目撃事例が報告されたが、これは2021年の3万件に比べ約2倍も増えた数字だ。ニューヨーク市は昨年12月、年俸12万-17万ドル(約1800万-2600万円)の条件で「ネズミ捕り公務員」を募集した。今年初めには生ゴミ堆肥(たいひ)化事業の施行を拡大するなど、ネズミ退治に全力を挙げている。

 ネズミはレプトスピラ症や流行性出血熱などの感染症を拡散させるなど、深刻な公衆衛生問題を誘発する。レプトスピラ症はネズミなどの野生動物の尿を介して感染する感染症で、発熱・頭痛・悪寒・ふくらはぎおよび太ももの激しい筋肉痛・眼球充血などの症状を伴う。流行性出血熱はネズミの排せつ物が乾燥して空気中を漂い、ヒトの呼吸器を通じて感染するもので、急激な高熱・皮膚の腫れ・一時的な腎臓および肝臓の機能障害を起こすことがある。

イ・ヘジン記者

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