【ソウル聯合ニュース】韓国の金賢淑(キム・ヒョンスク)女性家族部長官は2日、同部に対する国会女性家族委員会の国政監査で、8月に南西部・全羅北道セマングムで開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」で混乱が続いた問題について、「国民の皆さんとスカウト隊員に謝罪する」と改めて謝意を示した。

 今スカウト大会はキャンプ地に日陰となる樹木が少ないなど猛暑対策が不十分で熱中症の症状を訴える参加者が続出したほか、害虫の大量発生など衛生面での問題も指摘された。英国や米国などはキャンプ地から早期に撤収。主催者側は台風6号の接近を理由に撤収を決め、ほかの参加者も各地の屋内施設に移動した。

 金氏は今大会の共同委員長を務めた。8月30日の国会予算決算特別委員会でも謝罪していた。9月に辞意を表明し、後任に李明博(イ・ミョンバク)政権で青瓦台(大統領府)報道官を務めた金杏(キム・ヘン)氏が指名されたが、同氏が指名を辞退。金賢淑氏が長官を続けている。

 監査では金氏の辞任を求める発言もあった。野党「基本所得党」の龍慧仁(ヨン・ヘイン)議員は「意志も、能力もないなら退くことが国民に対する道理だ」と批判した。

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