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チョ・グク元法相「妻へのパパラッチ行為を慎んで」…すかさずチョン・ユラ氏から「他人の娘の住所を晒した人」と突っ込まれる
チョ・グク元法務部長官が妻のチョン・ギョンシム元東洋大学教授の仮釈放決定に、「パパラッチ行為を慎むよう願う」と明らかに表明するや、かつてチョ・グク元長官が国家情報院女性職員のオフィステル(自宅兼事務所)の住所を交流サイト(SNS)「ツイッター」(現X)で公開したことがあらためて取りざたされている。
法曹関係者は21日、「法務部が20日に定期仮釈放審査委員会を開き、チョン・ギョンシム元教授に対して仮釈放適格判定を下した。チョン・ギョンシム元教授は27日に仮釈放される」と明らかにした。
チョ・グク元長官はSNS「フェイスブック」で、「チョン・ギョンシム元教授は約80%の刑期を服役して仮釈放される」として「この間、温かいいたわりと励ましの言葉をくださった市民の皆様に深く感謝申し上げる」と投稿した。
そして、「チョン・ギョンシム元教授は何よりもまず健康回復に努める」「メディア関係者にお願いする。以前のように家の近くに張り込んでカメラで撮ったり、車で家族を追跡したりするなど、パパラッチ行為を慎んでほしい。絶対に安静が必要だ」と書いた。
チョ・グク元長官の要請により、ネット上では、同氏がソウル大学法学専門大学院教授だった2012年、ツイッターに国家情報院女性職員の住所を載せ、プライバシー侵害で告発されたことがあらためて取りざたされている。
チェ・ソウォン=改名前:崔順実(チェ・スンシル)=受刑者の娘チョン・ユラ氏もフェイスブックで「チョ・グクには良心があるのか。他人の娘は家の住所まで掲載したのに、自分の妻だけが人間で、他人の娘は人間でもないのか」「他人の人権を無視した人は本人の周囲の人権も求める資格がない」と批判した。
チョ・グク元長官は当時、大統領選挙前に「政治コメント」を投稿したという疑惑が持たれていた国家情報院女性職員のオフィステルの住所を公開した。同氏はツイッターに「追加速報! 文在寅(ムン・ジェイン)をひぼうする文の作業をした国家情報院職員がドアを閉めて対峙(たいじ)中の場所は○○洞○○小学校の向い側の○○○○オフィステル」と投稿した。
この時、共に民主党議員らがこのオフィステルを訪れ、ドアの前で対峙し、国家情報院の女性職員が35時間外に出られないという事態も発生した。その後、ソウル・水西警察署は2013年にチョ・グク元長官を不起訴意見付きで送検した。
チョ・グク元長官の「国家情報院女性職員住所公開」ツイートは以前にも取りざたされた。チョ・グク元長官が2020年、娘チョ・ミン氏が暮らすオフィステルの建物に入ってきた記者を住居侵入で告訴した時のことだ。
当時、チョ・グク元長官が国家情報院女性職員のオフィステルの住所を公開したことを引き合いに「ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)」批判が起こると、「(女性職員は)国家情報院要員として禁止されている選挙介入という重大犯罪をしていた『現行犯』であり、その場所は『犯罪現場』だ」「いったいどんな点で私の娘の事件と比較するというのか」と反論した。
キム・ジャア記者