政治総合
韓国国会、現職検事の弾劾訴追案可決…憲政史上初
韓国国会は21日、共に民主党がソウル市公務員スパイでっち上げ事件の被害者ユ・ウソン氏を報復起訴したと指摘された水原地検安養支部の安ドン完(アン・ドンワン)次長検事に対する弾劾訴追案を可決した。
採決の結果は、出席議員287人のうち賛成180票、反対105票、無効2票だった。弾劾訴追可決には、出席議員の過半数による賛成が必要だ。検事の弾劾が可決されたのは韓国の憲政史上初めて。
1999年には金泰政(キム・テジョン)検察総長の弾劾案が国会で採決されたが、否決された。
これに先立ち、民主党の金容民(キム・ヨンミン)議員は19日、野党議員105人の同意を得て、検事弾劾訴追案を提出した。
民主党は弾劾訴追の理由として、安検事がソウル市公務員スパイでっち上げ事件の被害者ユ・ウソン氏を外国為替取引法違反の罪で「報復起訴」したと指摘した。
安検事の弾劾は憲法裁判所の審判で最終的に決定される。憲法裁の審判結果が出るまで、安検事の権限は停止される。