肋骨(ろっこつ)が浮き出るほど痩せて、「カルビ(韓国語で肋骨の意)ライオン」と呼ばれていたオスのライオンが適正体重に戻っていたことが10日、分かった。慶尚南道金海市内の動物園にいたこのライオンは7月、息切れするほど痩せているということで動物園に対し批判の声が上がっていた。その後、忠清北道清州市内の清州動物園に移され、「パラミ」という新しい名前が付けられたとのことだ。

 清州動物園関係者は10日、「パラミの体の状態を示すボディコンディションスコア(Body Condition Score=BCS)は、当動物園に来たばかりの時は2点だったが、現在は4点に上がった」「筋肉量を増やすためのリハビリも行っている」と明らかにした。BCSは9点満点で、2点は「非常に痩せている」、4点は「体重が適正範囲に戻った」ことを示す。このライオンは名前もなく、「カルビ・ライオン」と呼ばれていたが、清州動物園側から「良い生涯を過ごしてほしい」という意味でパラミ(希望の意)という名前も付けてもらったそうだ。

 ライオンのパラミは19歳で、人で言えば100歳を超える。2004年にソウル子ども大公園で生まれ、2016年から金海市内のプギョン動物園で過ごしてきた。この動物園では世話がずさんでやせ細り、これを見た入場者が「カルビ・ライオン」と呼んでいた。ライオンを救ってほしいという声が金海市庁に殺到したことから、パラミは清州動物園に移された。

ク・アモ記者

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