▲写真=UTOIMAGE

韓国の女性同士の同性婚カップルで初めて妊娠を明かしていたキム・ギュジンさん(32)とパートナーのキム・セヨン(35)さんのもとに、娘が誕生したことが分かった。キム・ギュジンさんは30日、自身のSNS(交流サイト)で出産したことを報告し、出産時の写真などを公開した。

 キム・ギュジンさんの出産の際には、同性の配偶者であるキム・セヨンさんがへその緒を切り、病院の関係書類にも「配偶者」と記入したという。

 キム・ギュジンさんとキム・セヨンさんは2019年、ニューヨークで婚姻届を提出し、正式に婚姻カップルとなった。同年11月に韓国でも挙式し、2020年には韓国で婚姻届を提出しようとしたが、ソウル市の鍾路区庁はこれを受理しなかった。

▲7月1日午後、ソウル・クィアパレードに参加したキム・ギュジンさん(当時は妊娠8カ月)とパートナーのキム・セヨンさん。/聯合ニュース

 キム・ギュジンさんはその後、ベルギーにある不妊治療専門病院で精子提供を受け、人工授精に臨んだ。

 二人は、韓国で精子提供を受けて妊娠するのは困難だと判断したという。実際に、大韓産婦人科学会は倫理指針を通じ、非婚女性の人工受精を制限している。

 出産を報告したキム・ギュジンさんは「娘に母親が2人いる理由をどう説明するのか」というメディアからの質問に対し、「いろいろな家族があると説明したい」「あなたがいるのはママが2人の家庭で、ママたちはあなたがどうしても欲しくて、重要な決定をした。これは特別なことじゃない、と話してあげると思う」と答えた。

キム・ミョンイル記者

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