▲全羅南道広陽市で開催されたコノシロ祭りに参加した市民。コノシロつかみ体験を楽しんでいる。28日撮影。/広陽市

 日本の福島原発汚染水放出後も地方自治体が主催する水産物関連の祭りが盛況だ。韓国国内で「水産物消費が減少するのでは」という当初の懸念に反し、水産物関連のイベントは逆にどこも盛況が続いている。

 慶尚南道昌原市で今月25日から27日まで3日間開催された「第22回馬山魚市場祝祭」について、昌原市は「期間中に1万5000人が訪れた」と発表した。汚染水放出翌日から始まったイベントのため参加者が少なくならないかと懸念されたが、実際は1日当たり約5000人が参加したのだ。

 昌原市の関係者は「祝祭期間の売り上げは普段の3倍以上に上ったようだ」「汚染水放出が始まったが、韓国国内に到達するまで時間がかなりかかるようなので、当初の懸念に比べて多くの市民が馬山市場を訪れた」とコメントした。

 同じ期間に全羅南道広陽市で開催されたコノシロ祭りも過去最も多い市民が訪れた。広陽市は「望徳浦口とその周辺で3日間開催された『第22回広陽コノシロ祭り』には過去最多の5万人が訪れたことが集計で分かった」「イベントは成功した」と述べた。

 今月25日と26日に蔚山市東区で開催された「2023蔚山造船海洋祝祭」には15万人が訪れた。この地域特産のブリや宗八カレイなどさまざまな魚を直接手で捕まえる体験や、海でパドルボードや透明カヤックなどを楽しむ海洋レポーツ(レジャーとスポーツの合成語)体験なども人気を集めた。

 蔚山市東区の関係者は「(イベント期間中)福島汚染水関連の相談はなく、市民の反応も良かったのでイベントは成功したようだ」とコメントした。

 これら以外にも複数の自治体が汚染水放出後も水産物の消費心理の萎縮しないよう関連イベントを相次いで開催している。全羅南道新安郡は来月8日から17日まで10日間の日程で地域特産の「大正エビ祭り」を開催する。全羅南道康津郡で今月末から開催予定の「第1回ハメルビール祝祭」では地元の漁業関係者と協力し、「あわびの特別ディスカウント」が行われるという。

キム・ミョンジン記者

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