▲24日午前、大邱市教育庁近くの公園に設けられたソウル・瑞二小学校教師追悼スペースで、追悼メッセージを書く市内の小学校教師。写真=聯合ニュース

 19日にソウル市瑞草区の瑞二小学校で担任のクラスを持つ教師が校内で死亡しているのが発見されたが、この事件をきっかけに、教師たちが保護者たちの度を越えたクレーム事例を暴露し始めた。

 教師労働組合連盟京畿教師労組は24日、「教育を殺す悪質なクレーム、教師に足かせをはめる児童虐待誣告(ぶこく)。これからは話してください!」というタイトルのサイトを開設し、保護者の悪質なクレーム事例を受け付けることを明らかにした。

 京畿教師労組は21日午前11時にこのサイトを開設し、2万2000人余りの組合員教師にサイト開設を知らせるモバイルメッセージを送った。このサイトにはオープンして四日目の同日午前9時までで1653件の書き込みが寄せられた。

 幼児特別支援学級の教師は入学式の日、3歳児のクラスに入学した幼児の保護者から「先生は未婚でも子どもたちを情熱をもってよく教えてくれたと聞いたけど、うちの息子が卒業するまで結婚しないでください」と言われたという。

 また、ある公立幼稚園の教師は「『うちの子は家では野菜が食べられないが、幼稚園では食べさせてください。ただし、無理やり食べさせてはいけません』と要求された。少なくない保護者がこれと同様の要求をしてきた」と書いている。

 さらに、「保護者から脅迫された」という書き込みも相次いだ。ある特別支援学級の教師は保護者から「先生、私には武器がたくさんあるんです」「私は(先生を)児童虐待で告訴しなければなりませんか? うちの子が『先生が嫌いだ』と言っています。私は学校運営委員(保護者・地域社会の人々・教員からなる組織の委員)なので、校長先生のことも知っているから我慢してやっているのよ」などの脅迫めいた言葉をかけられたと語った。

 京畿教師労組は、教師たちが思い通りに被害事例を書き込めるよう、期限を設けずにサイトを運営する方針だ。

 瑞二小学校事件に関して、教育界やインターネット上には「保護者の過度なクレームが教師の自死の動機だ」といううわさが広まっている。警察では関連調査を進めている。

キム・ソンイ記者

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