裁判
「残高証明書偽造」尹大統領の義母を法廷拘束
私文書偽造などの罪に問われて起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の義母・崔殷淳(チェ・ウンスン)被告(76)が22日、法廷拘束された。
法曹関係者によると、議政府地方裁判所刑事第3部は同日、私文書偽造などにより一審で懲役1年という判決を言い渡された同被告に対する控訴審宣告公判で、控訴を棄却し法廷拘束したとのことだ。
崔殷淳被告は京畿道城南市中院区内の土地を購入する際、2013年4月1日から10月11日まで4回にわたって貯蓄銀行に349億ウォン(約38億4000万円)が預けられたように残高証明書を偽造したとされている。また、同業者と共謀して2013年8月7日、同区内の土地関連契約金返還請求訴訟を起こし、100億ウォン(約11億円)の偽造残高証明書を裁判所に提出していたという。
同地裁は「被告人は犯行を主導し、莫大な不動産私益を得るための手段として実行した」「被告人の違法程度とそれで得た利益の規模は莫大だ」と判断理由を説明した。
崔殷淳被告は2021年12月の一審で懲役1年との判決が下された。一審では当時、「別人の名義で不動産を購入し、かなりの利益を得たものとみられる」と判決理由を説明した。今回の判決後、拘束を告げられた同被告は「判事様、もう一度言ってください」「悔しい」と言った。そして、「本当に薬でも飲んで、ここで死んでしまいたい」と、裁判所の床に横たわる場面もあったとのことだ。
ペ・ドンジュ記者