▲イラスト=UTOIMAGE

【NEWSIS】インド北東部マニプール州で数カ月にわたり部族衝突が発生し、少なくとも120人が死亡する事件が起こったが、その際2人の女性が男たちの集団に取り囲まれ無理やり裸で歩かされる様子を撮影した動画が広がった。警察は主犯とみられる男性4人を逮捕したが、この4人は死刑が宣告される見通しだという。AFP通信が21日に報じた。

 事件は今年5月に起こったが、19日になってSNS(会員制交流サイト)を通じて動画が広がり、全国で激しい怒りを呼び起こしている。

 マニプール州警察は20日午後にツイッターを通じ「問題の動画の事件と関係する4人の主犯を逮捕した」と発表した。

 ヒンズー民族主義政党のインド人民党(BJP)のマニプール州首席長官は「大がかりな捜査が行われている」とした上で「死刑の可能性を含め、全ての加害者に厳正な処分が下されるようにしたい」とコメントした。

 マニプール州では今年5月、雇用や教育などの優遇措置をめぐってヒンズー教を信じる多数派のメイテイ族とキリスト教を信じる少数派のクキ族の間で衝突が起こった。女性2人が裸で取り囲まれる事件もこの時に起こった。

 野党議員から非難を受けたモディ首相は事件発生から2カ月後の今月20日、はじめてマニプール州の事件に言及し、女性たちを裸にしたことは国全体にとって恥ずべきことと述べた。

 インド最高裁は「モディ政権が行動を起こさないなら、裁判所が行動に乗り出す」と警告した。

ユ・セジン記者

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