▲写真提供=旌善郡

 韓国の全国各地で集中豪雨による浸水被害が相次ぐ中、江原道旌善郡の郡道3号線にあるトンネル区間の斜面では、今月に入って繰り返し大規模な土砂崩れが発生している。旌善郡が14日に明らかにした。

 旌善郡によると、13日午後6時37分ごろ、同郡旌善邑鳳陽里の郡道3号線トンネルの斜面で土砂崩れが発生した。これは今月に入って4回目だ。同日、道路の上に降り注いだ岩石と土砂の量は6000トン余りに達したという。幸い、郡が車両の通行を規制しており、人命にかかわる被害は発生しなかった。

 該当区間は石灰岩地帯の山岳地域で、梅雨時は土砂崩れの危険性が高い。この地域は6日から落石が相次いで発生している。6日午後2時ごろ、約3トンの落石が発生し、除去作業後に通行が再開された。ところが、翌7日に落石がさらに発生したため、同日午前10時からこの区間を上下線とも全面通行止めにした。落石発生地点をドローンで撮影した結果、大規模な亀裂があり、さらに土砂が崩れる恐れがあったためだ。

 全面通行止めから二日後の9日午後1時ごろ、集中豪雨と共に300トン余りの落石がトンネルを襲い、13日午後も大規模な土砂崩れが新たに発生した。今月に入って江原道旌善郡に降った雨は約140ミリメートルと比較的少ない方だが、斜面の地盤が不安定で大規模な土砂崩れにつながったものとみられている。

 同郡は11日の現場点検後、安全診断や安全構造物設置などを経て通行再開を予定していたが、今回の土砂崩れで実際の通行再開までにはかなりの期間がかかる見通しとなった。

チェ・ヘスン記者

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