社会総合
生後5日目に看護師による虐待で意識不明の韓国4歳女児、同年代の4人に臓器提供し天国へ
(アンカー)
悲しいニュースをお伝えしなければなりません。4年前、看護師による虐待で生後5日目のアヨンちゃんという赤ちゃんが意識不明になるという事件がありました。これまで全身を治療機器につながれて生きてきたアヨンちゃんが、苦しみのない天国へ旅立ちました。アヨンちゃんのご両親が最期も貴い決意をしてくださったおかげで、アヨンちゃんと同年代の子ども4人は新たな「命」を得ることができました。
アヨンちゃんの最期についてハ・ドンウォン記者がお伝えします。
(記者リポート)
治療機器につながれたまま、お父さんが差し出した指をぎゅっと握り締めています。
アヨンちゃんは4年前、生まれて5日目に看護師に虐待されて頭蓋(ずがい)骨を負傷し、意識不明になりました。
アヨンちゃんは治療を続けてきましたが、23日に突然心停止を起こし、その衝撃で脳死状態に陥りました。
そして5日後の昨日、天国へ旅立ちました。
(アヨンちゃんの父親)
「脳細胞の破壊が続いていました。急速に進行するから、私は当惑してしまって…」
ご家族はアヨンちゃんが脳死判定を受けた後、臓器提供を決心しました。
病気の子どもたち4人がアヨンちゃんの心臓や腎臓などを移植してもらう予定です。
(アヨンちゃんの父親)
「延命治療を受けていて苦しそうなので、私たちはとてもかわいそうに思えて…。アヨンの人生に何か意味を与えてやりたいと…」
アヨンちゃんを床に落とした看護師は先月、大法院(最高裁判所)で懲役6年の刑が確定しました。
アヨンちゃんの両親は加害者の看護師について、「事件から4年たっても謝罪すらしていないのに、懲役6年に過ぎない」と不当な量刑だと訴えています。
TV朝鮮のハ・ドンウォンがお伝えしました。
(2023年6月29日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)